6歳の描くトリックアートがスゴイ

皆さんは「トリックアート」をご存じだろうか?

トリックアートとは、平面に描いた絵が角度によって立体的に見えたりする、人間の目の錯覚を利用したアートのこと。
京急電鉄・羽田空港国際線ターミナル駅にも利用客の注意を引き付けるため、床に穴が空いたように見えたり、飛び出して見えたりする案内表示が最近導入されている。

 
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きれいに立体に見えるよう、角度や影のつけ方などを計算して描かれるトリックアート。
自分で描くには少々難しそう…と思うのだが、今、Twitterで話題となっている6歳の“トリックアート名人”がいる。
さっそく、その作品を見てみたい。
 



 

1人でサクサクとトリックアート作って…きみ6歳だよね?」

床に置かれた白い紙の上に、人気漫画『ONE PIECE』でよく使われる「ドン!」という力強い擬音が浮かんだこの写真。
実は文字の形に沿って切り抜かれた一枚の紙でできているのだが、文字だけが飛び出して見える見事なトリックアートだ。

作者は、投稿者であるぐらちゃんさん(@kumatora2)の6歳になる息子さん。
文字の手前の面は真っ黒に、影となる部分は灰色にする塗り分けや、文字の下にできる影を微妙にぼかすテクニックなど、実は前世はアーティストだったのでは?と疑いたくなるようなそのスゴ技に、思わずお父さんも「人生何周目なの?」と聞いてしまっている。
 

作品作りに集中する名人

この投稿には「天才6歳児現る」「すごい才能だ」などのコメントが寄せられ、15日現在、6万件のリツイート・20万件の「いいね」がつき大人気に。そのクオリティの高さに「これは親が手伝っているのでは…」と疑う声も挙がるほどの広がりを見せた。

思わず「本当に6歳児が作ったの…?」と思ってしまう気持ちも理解できる、この作品。
その才能の秘密を探るため、さっそくお父さんのぐらちゃんさんにお話を聞いてみた。

現代っ子ならでは?作り方は「YouTubeで検索」

――トリックアートを描くきっかけは?

元々トリックアート展などへ行き写真を撮るのが好きだったので、いつのまにか自分で描くようになってました。


――作品は息子さんが1から自分で描いたもの?本当にお手伝いはしていない?

子どもなりに考えていて、「トリックアート かんたん」とか工夫してYouTubeで検索して関連からサーフィンして見つけたようです。
本人はドン!の元ネタをまったく知りません。
横から口を出すと怒ってしまうのでアドバイスしないようにしています。カッターの使い方が危なかったので、細かい部分の切り取りのみ、ほんの一瞬だけ手を貸しました。
 

もともと、トリックアート作品を集めた展示を見て、写真を撮るのが好きだったという息子さん。
そのうちに自分でも描けるものはないか?と思い、半年ほど前からYouTubeに投稿されている「トリックアートの描き方」動画を見てチャレンジし始めたのだという。

改めて確認させていただいたが、もちろん作品は本人が1から描き上げたホンモノ。
今回投稿された作品は、トリックアートを描く工程を公開しているSonna Kanjiさんの作品を参考にして、夕方に保育園から帰ってきて寝るまでの時間を使い、2日間かけて計6時間ほどで仕上げたという。

 

左が参考にした作品。再現度が高い!

才能は遺伝?両親は「絵は得意じゃないです…」

「チャレンジしたい!」と思い立ちすぐにYouTubeで検索するところなど、いかにもスマートな現代っ子というイメージだが、作品作りには試行錯誤を繰り返しているそう。
「完璧主義な性格なところがあるので、ちょっと曲がったりしただけで納得がいかず、すぐに紙をぐちゃぐちゃにしてたりしました。いつも集中してがんばってたくさん描いています」とのことで、去年の8月に撮影した作品と比較するとその上達ぶりは一目瞭然だ。
 

2018年8月の作品。クオリティ向上が一目瞭然


――初めて作品を見た時の感想は?

最初はトリックアートにあまり見えなかったのですが、すごーい!浮かんでみえるー!などオーバーに褒めてあげました(笑)


――ちなみに、絵の才能は遺伝…?

両親2人とも絵はまったく得意ではありません。描けてドラえもんくらいです。
本人はクリエイティブなことが好きで、4歳くらいからゲームのマリオメーカーやマインクラフトなど、大人が作ったんじゃないかと思うくらい完成度が高いものを作ってました。


――大きな反響がありましたが、本人の反応は?

本人もTwitterの存在はわかっていて、いいねがたくさんついていることを教えたら照れながら喜んでいます。
たくさん引用リツイートやリプライをいただいた中で、特に多かったのが「空間認識能力がすごい」とコメントをいただけてましたが、私から見ると息子は応用力と読解力がとても優れているので、なぜ?を追求した行動力の結果が現れているのだと思います。親なのに、子どもに教わる事だらけです。
 

 

その絵の才能だけでなく、お手本をYouTubeで検索した、ということにも驚かされたが、息子さんはユーチューバーが大好きとのこと。
現在は人気ユーチューバー・ヒカキンさんが投稿した動画をもとに、丸めたアルミホイルをハンマーで叩いて作るピカピカのアルミ球を制作中だそうだ。

気になるものをサクサク検索できるネット社会を使いこなす、若きアーティストの新作に期待したい。