連合の芳野友子会長は9日、東京都内のホテルで開かれた自民党大会であいさつし、選択的夫婦別姓制度の創設を今国会で実現するよう求めた。
芳野会長は、「婚姻を機に姓を変更するのは圧倒的に女性だ」と指摘し、「選択的夫婦別氏(別姓)制度は、まさに希望する人が別氏(別姓)を選択できる制度であって、それを強制する制度ではない。逆に同氏(同姓)を望む人たちを排除する制度でもない」と説明した。
さらに現在の夫婦同姓制度が婚姻の妨げになるかと質問した連合の調査を紹介し、「超少子高齢社会の中で婚姻件数も出生数も最低を記録し続けている状況に対して、やれることは何でもやるという姿勢を政権与党の皆様に示していただくことが、次世代を担う方々の希望となるのではないか」と述べた。
そして、「会場を見渡すと、圧倒的に多くの男性がいる。ご自身が姓を変更することや、旧姓の通称使用することを自分事として想像してほしい」とした上で、「ぜひ今次国会で、選択的夫婦別氏(別姓)制度の創設を実現していただきたい」と呼びかけた。
連合の会長が自民党大会に出席したのは20年ぶり。