メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースのオープン戦に、大谷翔平選手(30)、山本由伸投手(26)が先発出場。
佐々木朗希投手(23)もデビューを飾り、侍トリオそろい踏みです。
シンシナティ・レッズとのオープン戦でまず先陣を切ったのは、2週間後の開幕戦で登板予定の山本由伸投手。立ち上がりを狙われ2点を失いました。
その裏、1番・指名打者の大谷選手の第1打席では、初球を狙うも、ここはファーストゴロに倒れました。そんな大谷選手、実は試合前の練習で心配な場面がありました。
首から背中にかけて何度も気にするそぶりを見せます。
たまらずスタッフがマッサージを行うと、大谷選手も気持ちよさそうな表情。
しかし時折、苦悶の表情を浮かべる場面もありました。
プレーへの影響も心配される中、迎えた第2打席。
心配を吹き飛ばすような強烈なライト前ヒットを放ち、大谷選手は一気に、二塁を狙います。
しかし、左手を地面につけない新スライディングを披露するもタッチアウトに。
一方、初回こそ打ち込まれた山本投手ですが、その後は尻上がりに調子を上げ、4回2失点でマウンドを降りました。
そして、5回からついに佐々木朗希投手がマウンドへ。
ドジャース移籍後、初の実戦での記念すべき初球は99.2マイル・約159.6km/hのストレートでショートゴロに打ち取りました。
しかし、この後、高めに浮いたストレートをライト前へ運ばれヒットを許すと、さらに続くバッターにもデッドボールを与え、ピンチを広げてしまいました。
ランナー、1・2塁となりましたが、ここは落ち着いていました。
まずはスプリットで見逃しの三振。
ロッテ時代から、決め球にしてきた自慢の変化球が低めいっぱいに決まりました。
続くバッターもスプリットで見逃し三振と、2者連続三振でピンチを切り抜けました。
そしてこの裏、バッター大谷選手に思わぬアクシデントが。
自打球が左ひざ付近を直撃し、大谷選手も顔をゆがめます。
この打席はセカンドゴロに終わり、大谷選手は5日、3打数1安打となりました。
そして佐々木投手は、この日3回を投げ、2安打無失点の好投。
最速159.8km/hのストレートと変化球を武器に、5つの三振を奪い、上々のデビューとなりました。
佐々木投手は「登板前はワクワクした気持ちと不安と、どっちもあったんですけど、マウンドに立ってから集中して場の雰囲気をかみしめながら投げることができました。いい方向にはきていると思うので、もう一段階上げていけたらなと思います」とコメントしました。
そして、初の侍トリオそろい踏みとなった豪華な試合については、「僕が登板後に誰もいなかったので、ちょっと寂しかったですけど(笑)」と笑顔を見せました。