ミャンマーの特殊詐欺拠点で見つかった日本人とみられる男性が、4カ月間にわたってこの拠点で働いていたとみられることがわかった。

ミャンマー東部ミャワディの中国系の特殊詐欺拠点で26日、周辺を支配する少数民族の武装勢力が日本人とみられる男性1人を見つけた。
武装勢力の関係者によると、男性は30代くらいで、4カ月間にわたってこの拠点で働いていたという。
男性がだまされて連れて来られたのか、もしくは犯罪組織側なのかは不明。

周辺の特殊詐欺拠点では、これまでに7000人以上が解放されていが、この中に日本人は含まれていない。
一方、東京都内の20代の男性が「アルバイトをするためにカンボジアに行く」と言い残して出国した後、連絡が取れなくなっていることがわかった。

捜査関係者によると2月、都内に住む20代の男性の親が「息子がコールセンターのアルバイトをすると言ってカンボジアに出国したが、その後、連絡がとれない」と警視庁に相談し、行方不明届を出したという。
男性は2月11日、日本国内の空港から出国したことが確認されている。

警視庁は、東南アジア拠点の特殊詐欺グループが関与している可能性を視野に、情報収集を続けている。