唾液から新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時に検出できる装置を、鹿児島大学のベンチャー企業と石川県の機械メーカーが共同開発することになりました。11月の販売を目指しています。

鹿児島大学のベンチャー企業・スディックスバイオテックと石川県の機械メーカー・澁谷工業は、唾液からウイルスを採取した後、3種類の光を当てることで新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時に検査することができる新たなPCR検査の装置を共同開発することになりました。

唾液のみで新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時に検出するのは、世界初の試みです。

スディックスバイオテックの代表で鹿児島大学理工学研究科の隅田泰生教授は、「喉や鼻の奥を拭われる検査は痛いが、唾液のみの検査は痛くない。医療従事者が患者からくしゃみをされて感染することもなくなる。患者にも医療従事者にもメリットがある」と、期待を示しました。

検査時間も大幅に短縮されます。

従来のPCR検査では、検体からのウイルスの分離に時間がかかっていましたが、スディックスバイオテックが独自開発した磁力を使った分離技術で、検査時間は18分と、従来の10倍から20倍のスピードです。

隅田教授は、「装置は小型なので規模の小さな医療機関にも普及させ、PCR検査の敷居を下げたい」と、意気込んでいます。

隅田教授らは11月の販売を目指して装置の開発を進めていて、懸念されているインフルエンザと新型コロナの同時流行に対する光明になるかもしれません。