2月22日は“にゃんにゃんにゃん”の語呂合わせで猫の日とされています。
これに合わせて岩手県盛岡市の企業ではネコの気持ちに寄り添い、環境にも配慮した新商品を発売することになりました。
ネコ用の商品を開発・販売している「クロス・クローバー・ジャパン」代表の太野由佳子さんは、自身も30年ほどネコを飼っていてネコの気持ちに寄り添った商品づくりを続けています。
クロス・クローバー・ジャパン社長 太野由佳子さん
「物心ついた時から両親の影響でネコが大好きだった。ネコの本能を押さえつけるのではなく、自由に発揮できるように習性を活用したネコ目線のものづくりを大事にしている」
エサが中央に集まるよう内側に向けて傾斜がつけられたエサ入れや、県産木材を使ったどっしり安定感のある爪とぎなど、これまで開発した商品は40点ほどに及びます。
商品はすべて自身の飼いネコに試してもらい機能性や安全性を確かめたうえで販売。
県内だけでなく国内外からも需要があるといいます。
そして新たに22日の猫の日に合わせて販売する商品があります。
その名も「たのしんぼう+」ネコ用のおもちゃ、いわゆる猫じゃらしです。
開発の背景には環境への配慮がありました。
クロス・クローバー・ジャパン社長 太野由佳子さん
「猫じゃらしは壊れたら捨ててしまう、使い捨てのものが一般的だけど、前からちょっともったいないなと思っていた」
持続的に使えるものにしようと太野さんが目を付けたのは、県内で廃棄されている剣道の竹刀です。
これを竿の部分に使うことでほどよいしなりが出てネコの狩猟本能を刺激します。
また持ち手の部分には県内の木材加工業者に譲ってもらった端材を再利用しました。
もちろんネコへの優しさも忘れません。
獲物に当たる部分は誤って飲み込まないよう装飾のないシンプルなものに。
竿は折れてもネコがけがをしないよう安全カバーをつけました。
さらに、ひもが手や爪に絡まらないよう太くて網目の細かいひもを選んでいます。
実際に飼いネコでのテストを重ね楽しさと安全性を兼ね備えた商品であることをしっかり確認し、新たな自信作を世に送り出します。
太野さんは「飼い主さんとネコとおもちゃを通してコミュニケーションしてもらうことで、運動不足の解消やストレス解消に役立てていただけるとうれしい」と話していました。