週明けまで続くとみられる「最強最長寒波」の影響で気象庁が積雪計を設置している県内6つの全ての地点で積雪を観測しています。
県内では白山市河内(はくさんしかわち)で1メートルを超える積雪となっています。この県内の豪雪地帯を気象予報士の粟原さんが取材してきました。
20日の県内は冬型の気圧配置の影響でおおむね雪となりました。各地の積雪は、20日午後5時時点で白山市河内(はくさんしかわち)で125センチ、加賀市中津原(かがしなかつはら)で56センチ金沢で21センチ、などとなっています。
粟原気象予報士:
「現在午前10時になりますが、私は県内でも雪の多い白山河内の観測所に来ています。こちらではあちらにあります積雪計で雪の深さを測っています。現在私の胸の高さぐらいまで雪が積もっていますので1メートルを超える積雪となっています」
こちらは気象庁が設置した「地域気象観測システム」通称「アメダス」の観測所。銀色の円筒型の装置で気温と湿度を測るほか、柱のなかほどに付けられた装置からレーザーを発射しその光の反射を利用して雪の深さを測っています。この時の気温は氷点下1.1度、積雪は109センチを記録していました。県内でも豪雪地帯の白山麓。雪が多くなる仕組みはこうです。日本海からの季節風が白山にぶつかると上昇気流が発生、これを受けた雪雲はどんどん成長し、山沿いに大雪を降らせます。この地域で暮らす住民に話を聞くと・・・
住民:「きょう朝、融かしたのに、また10センチほど積もったもんで。今回はもうひっきりなしに降るもんやさかいに、雪はもう嫌になった」
取材を続けると、また除雪機を使っている住民が…
記者:「除雪機械がないと大変ですか?」
住民:「これをスコップでやれと言われたら。人力でだけやるとなるとこの半分もできない。10分の1くらいかな」「これは白山市の補助金で。」
町内会が除雪機を購入する場合に補助金を交付する例は他の自治体でもありますが、雪の多い白山市では、個人が除雪機の購入する際も費用の4分の1の補助金を交付していて、雪に対する備えは手厚いものとなっています。しかし、それでも今回の雪には…
住民:「今はもう消える間もなく、1週間に50センチとか60センチですから、積もるだけというか、もう雪のやり場もない」
雪に慣れているはずの白山のふもとの住民からもうんざりとの声が聞かれました。