2月19日に発生が確認された岩手県大船渡市の山林火災は、自衛隊が加わり20日も消火活動が行われましたが、火の勢いは衰えていません。
火は徐々に集落へ迫っていて住民から不安の声が聞かれました。

大船渡市三陸町綾里の山林火災の消火活動は、20日午前6時から消防などが打ち合わせをした後、再開されました。

市によりますと、これまでに人や建物への被害は確認されていませんが、午後3時時点でおよそ36ヘクタールを焼きました。

20日は岩手・宮城・自衛隊などのヘリのほか、300人余りが地上で消火にあたりましたが、火の勢いは衰えず日没に合わせ消火活動は中断されました。

火は19日夕方には近くの集落から約2キロの地点にありましたが、20日午後5時時点で1キロほどの所まで迫っているということです。

集落からは19日夕方には煙が見えませんでしたが、20日はしっかりと確認できるほどになっていました。

近くの集落に住む人は「心配で荷物をまとめました。(火の勢いが)きのうはこんなでなかった。不安です」と話していました。

大船渡市の渕上清市長は20日の会見で「現場は起伏が激しく水が近くにないので消火活動は困難を極めている」と話しました。

大船渡市の渕上清市長
「(山林火災が)発生したことはとても残念に思っている。安全な消火活動を願いながら鎮圧・鎮火を目指していきたい」

消火活動は21日も行われる予定です。
盛岡地方気象台によりますと、大船渡市には8日連続で乾燥注意報が発表されています。

現場で取材している記者によりますと火はさらに集落に近づいているということです。
市では近くの住民に自主避難の呼びかけをしています。(自主避難場所は綾姫ホール)

岩手めんこいテレビ
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