鹿児島市が運行するコミュニティバス「あいばす」について、委託先の民間事業者の撤退に伴い、谷山や喜入など6つの地域を走る車両が2025年4月から変更されることになりました。

鹿児島市では公共交通が不便な11地域で住民の交通手段を確保するため、民間事業者などに委託し、あいばすを運行しています。

しかし、1月までに谷山や喜入、郡山など6つの地域で運行を委託されている鹿児島交通から運転手不足などを理由に、2025年度の継続が困難として、契約を更新しない申し出があったということです。

鹿児島交通 担当者
「一般の路線などの便数維持もままならない状況であり、今年度の契約をもって満了とさせていただく打診をした」

そこで鹿児島市では路線を維持するため、事業者を変更する事業計画を提案し、了承されました。

新たな事業者となるのは鹿児島市タクシー協会で、運行ルートやダイヤ、運賃に変更はありませんが、車両は現在の小型マイクロバスから、定員9人の特定大型車に変更されます。

鹿児島市交通政策課・児玉博史課長
「4月からの利用者の買い物や病院、日常生活をまずは支えることが第一と思い、今回の対応を取った」

鹿児島市では現在、あいばすの運行形態などについて抜本的な見直しを進めていて、2025年12月ごろまでに、2026年度以降の事業計画を定めたいとしています。

鹿児島テレビ
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