2025年は戦後80年ですが、皆さんは平和の尊さや戦争の悲惨さを伝える「嘉代子桜」と呼ばれる桜をご存じでしょうか。
2月20日は鹿児島市の小学校でその苗木を植える植樹式が行われ、児童たちが平和への思いを新たにしていました。
鹿児島市の名山小学校で行われた「嘉代子桜」の植樹式には、6年2組の児童27人や関係者が参加しました。
嘉代子桜は、長崎県の城山小学校で働いていた林嘉代子さんが長崎の原爆で命を落としたことをしのび、母・津江さんが城山小学校に寄贈したソメイヨシノのことです。
平和の尊さや戦争の悲惨さを伝えようと接ぎ木を行い、寿命約50年ほどとされる桜の木がこんにちまで残され、2023年からは全国各地で植樹活動が行われています。
鹿児島市での植樹は、清和小学校に続き2校目で、嘉代子桜の苗木1本が名山小学校正門横のスペースに植えられました。
名山小学校 6年生・二宮愛彩さん
「これから名山小学校に入ってくる子どもたちに平和の大切さを伝えていって、沢山の方に見守られて育って欲しい」
長崎市立城山小学校 原爆殉難者慰霊会・本田魂会長
「小さい子どもたちが何年も先に元気で走り回れるような地球になって欲しい」
20日に植えられた苗木は、順調に育てば2026年の春ごろに見頃を迎えるとのことです。