2月もあと1週間余り、寒い日が続きますが、春を感じさせる催しが鹿児島県湧水町で開かれています。

糸でつりさげられた布細工の人形や、まりが、幾重にも連なっています。

「つるしびな」です。

視界いっぱいにひな祭りの華やぎが飛び込んでくるようなこちらの展示会は、湧水町のいきいきセンターくりの郷で開かれている「福かざり作品展」です。

作品を制作したのは、農家の女性らでつくる「あじさいグループ」。

色彩豊かな300点以上の作品の中には、つるしびなだけでなく農家の女性ならではの植物をモチーフにした作品も。

あじさいグループのメンバー
「コチョウランを作りました。私は前、花作りをしていた」
「ツバキを作りました。先輩に教えてもらって」

今回で8回目となるこちらの展示会。

回を追うごとに、メンバーそれぞれが表現の幅を広げているということです。

あじさいグループメンバー
「やっぱりこの生地を使いたいとこだわって、一提げ作りました」
「自分が七草(祝い)で着た時の着物をほどいて作った」
「昼間は農作業をするので、夜ちょっと時間を見つけて少しずつ作るとほっとする。できた作品を見て『あっ、これすごいね!』とみんな褒め上手なんです」

作品展は2月27日まで開かれているということです。

つるしびなは、東北地方や福岡などで見られる風習ですが、県内でも15年ほど前から伊佐市を中心に親しまれるようになってきているということです。

鹿児島テレビ
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