19日の山陰地方は平地でも雪が積もり、交通機関も一部乱れました。厳しい寒さのピークは19日で一旦過ぎますが、雪の降りやすい状況はまだ続き、22日から24日の3連休を中心に大雪に注意が必要です。
18日夜は雪がなかった米子市、一夜明けた19日午前9時には、11センチの積雪を記録し、市民は駐車場などの雪かきに追われていました。このほか鳥取で5センチ、松江で8センチ、出雲空港で9センチと平地でも雪が積もりました。
こうした中、松江市の広域農道では複数台の車が絡むスリップ事故が発生。反対車線を越え側溝に脱輪した車も…。さらにフロント部分が壊れるなどした車が周辺の道路で何台も見られました。
福村翔平記者:
路面はかなりつるつるしています。下り坂で急カーブのためスリップ事故が起きそうな現場です。
側溝に脱輪した車のドライバー:
前の車が事故していて、自分も事故をした。ブレーキを踏んだが止まらなかった。
まず車2台の事故が発生し、それを避けようとした後続の車が次々とスリップしたということです。
側溝に脱輪した車のドライバー:Q何台の車がスリップしたか
かなりの台数で10台近かったと思います。
消防によると、この事故で1人が軽いけがをしたということです。
島根・鳥取両県警のまとめでは、18日から19日朝にかけて起きたスリップ事故は、あわせて70件余りに上っているということです。
20日以降も雪の降りやすい天気が続く見込みです。松江城山公園の駐車場では観光客を安全に迎えるための作業に追われていました。
雪かきをする駐車場スタッフ:
雪をかいておかないと車が停められないので、目安の線がわかるように…。それはもう大変ですね。
山沿いでは積雪がさらに増えていて、午後4時の時点で大山は今シーズン最も多い201センチに達しました。このほか飯南で62センチ、奥出雲35センチなど、20日朝にかけて引き続き大雪に注意が必要です。
厳しい寒さのピークは19日で一旦過ぎますが、今週22日(土)から週明けの24日(月)にかけて、今回と同じレベルの寒気が流れ込む予想で、強い寒波が3連休を直撃しそうです。
交通機関への影響で、空の便は、鳥取空港で東京行きの19日朝の第1便が欠航しました。このほかは山陰各空港で欠航はなく、20日も今のところ欠航予定は発表されていません。
高速バスは、米子道の米子ICと岡山県の久世ICの間で通行止めが続いたため、出雲と岡山を結ぶ便が全ての運行会社で全便運休となりました。加えて大阪線も運休が出ました。
20日は、現時点で大阪線で朝の1便の運休が決まっています。
一方松江道では、三刀屋木次ICと広島県の三次東JCT・ICの間で通行止めになった影響で、各社の広島線は一般国道への迂回ルートを使ったため、遅れは出たものの運行されました。
通行止めは、米子道は19日夕方に解除され、松江道は19日の夜のうちには解除される見通しです。
JRは、19日は大きなダイヤの乱れはなく、今のところ20日も全ての便が通常運行する予定です。