仙台市立の小学校でおととし、男子児童が暴行や暴言を受けた後、学校を休みがちになったとされる事案があり、仙台市教育委員会が「いじめ重大事態」に認定し調査を進めていることがわかりました。
保護者から相談を受けた伊藤優太市議によりますと、おととし4月から6月にかけて当時2年生だった男子児童は校内で3人の児童から暴言をはかれたり、首を引っ張られたりして、軽いむち打ちや肋間神経痛と診断されました。
その後児童は学校を休みがちになり、年間の欠席は「不登校重大事態」の目安の30日を超える74日に上りましたが、学校側は欠席の大半は「気分不良」とし「重大事態」に認定しませんでした。
児童は去年6月に心的外傷後ストレス障害と診断され、8月に市外の小学校に転校し、市教委は事案発覚から1年以上が経過した8月30日付で「いじめ重大事態」と認定しました。
伊藤市議によりますと、2月18日、保護者が再度、学校側と面談したところ、学校側は74日の欠席はいじめが要因の欠席であると認めたということです。
現在、学校が設置したいじめ調査委員会が調査を進めています。