2月17日、静岡県富士宮市の県道で路面が深さ1m30cmほど陥没しているのが見つかりました。人や車の被害はありませんでした。

17日午後4時前、富士宮市小泉の県道で路側帯付近が陥没しているのをパトロール中の警察官が見つけました。

警察や県の富士土木事務所によりますと、穴は長さ約80cm・幅約60cm・深さ1m30cmほどで、人や車への被害はありませんでした。

伊藤渚紗 記者:
陥没から一夜明け、現場では原因を特定するためアスファルトをはがし、土の中の状態を確認しています。すぐそばには小学校のグラウンドもあって児童も多く行き来し、一刻も早い復旧が求められています

県は付近を通行止めにして、18日朝から現場を掘削し原因調査を始めました。

身近な場所で起きた道路の陥没に地元の人は…

近隣の住民:
(Q.埼玉で大きな事故があったが)あんなことになったら困る

近隣の住民:
その日に通ったばかりで、そんな事が起きるなんて思っていなかった

現場では1m下に「雨水を流す排水管」が、1.5m下に「上水道の管」が、2m下に「下水道の管」が埋められていて、漏水や周辺の断水・臭いの発生などは確認されていません。

県富士土木事務所・遠藤佳之 技監:
道路の下に埋まっている管は、排水を促す管と下水道とかも埋まっていて、腐食とか外から力が加わって壊れるとか、そのような原因をいま調べているところ。生活に支障がないようできるだけ早く回復するようにしていきたい

調査の結果、老朽化にともなう排水管の接続部分が原因とみられることがわかりました。

2月13日に現場の点検を行いましたが異常は見当たりませんでした。通行止めは午後6時頃に解除されました。

道路の陥没について整理します。

国交省によりますと国が直接管理する国道や、都道府県・市町村が管理する道路で陥没は年間1万件あまり、1日あたり29件起きている計算になります。

このうち都道府県が管理する道路で内訳をみると、道路排水施設・側溝の破損が原因となったのが半数近くを占めています。

上下水道に加え電力・ガスなど道路地下に設置されたものが原因だったのが1割から2割程度です。

今回の現場には排水路と上水道・下水道合わせて3つの管があり、その結果、排水管の接続部分が原因とみられることが分かりました。

13日の県の点検では異常は見つけられませんでした。

インフラを維持し、生活の安全をどう守るのか社会全体で考える必要がありそうです。

テレビ静岡
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