3月3日のひな祭りを前に、秋田県鹿角市で様々なひな人形を集めた企画展が開かれていて、会場は華やかな雰囲気に包まれています。
国の登録有形文化財である鹿角市花輪にある旧関善酒店で今、様々な年代のひな人形を集めた企画展が開かれています。人形の数は約300点。ほとんどが市民から寄贈されたもので、じっくりと鑑賞すると作られた時代によって人形の顔つきや衣装のデザインが異なることが分かります。
約120年前に作られたとされる人形は、店の4代目当主の妻が大阪から嫁いだ際に持ち込んだといわれていて、現代の人形に比べ小さいのが特徴です。
また、60年ほど前に地域の人が作った木目込み人形は、少し伏し目がちに作られています。これは正面に座った人が見上げたとき、人形と目が合うようにするためです。
この他、市民が手作りした「つるし飾り」が会場に花を添えています。
NPO関善賑わい屋敷・勝山さゆりさん:
「新しい人形だと思っても、もう30年たっていたりする。顔を見たりして楽しんでもらえれば。関善に来ておひなさまを見て、心がぽっと温かくなってもらえたらと思う」
企画展は3月30日まで開かれていて、3月2日には甘酒を楽しめるイベントが開催されます。