名古屋市営バスで、運転手の勤務を法定通りの運用と見せかけるため、運行記録を改ざんしていたことが分かりました。
名古屋市交通局によりますと、名東区の市営バス猪高営業所で2024年9月、運行記録を管理する担当者が、市バスの運転手の残業時間を別の日に付け替え、文書に記載していました。
国は、次の勤務まで9時間の休息を取ることを義務付けていますが、運転手はこの日、渋滞などで勤務が延び、翌日の勤務までに必要な休息が取れなくなったため、残業時間を別の日に付け替える形で文書が書き換えられていました。
担当者は市の聞き取りに「代わりの運転手を見つけるのが大変だと思い、自分の判断でやった」と話しています。
猪高営業所では他にも運行記録の改ざんが見つかり、市は全ての営業所を対象に調査をする方針です。