今シーズンのJ3リーグがついに開幕しました。
鹿児島ユナイテッドFCは16日ホームで開幕戦に臨み、6000人を超えるファン・サポーターが訪れました。
上片平健アナウンサ-
「試合開始2時間前です。雨はすっかり上がりました。スタジアムにはすでに多くのファン・サポーターが訪れています」
昨シーズンJ2で19位に終わり、J3に降格したユナイテッド。
ファン・サポーターからは1年でのJ2復帰へ期待する声が聞かれました。
ファン・サポーター
「監督が言う『わくわくするプレー』を楽しみに来た」
「勝つことを信じてひたすら声を枯らして応援するのみ」
「まだ自分たちはJ3優勝を達成していないので、そこが一番大きな目標。一戦一戦大切に応援していきたい」
「ファイトー!!」
スタジアムに集まったのは約6200人。
ユナイテッドは7人の新加入選手がスタメンに名を連ねました。
相馬直樹新監督の初陣となる開幕戦。
相手は昨シーズンJ3で16位だったカマタマーレ讃岐です。
紺のユニホームのユナイテッドは序盤から新加入選手が躍動します。
前半21分新加入のアンジェロッティが抜けだしてシュート!
積極的に相手ゴールへと向かいます。
すると、33分。
相手のパスを奪った広瀬が前線へロングパス。
左サイドで新加入の河村がキープし、同じく新加入の田中へ。
ワンタッチパスに反応したのは山口!
鮮やかなカウンターからチーム在籍4年目の山口がゴールネットを揺らし、ユナイテッドが先制!
スタジアムが大歓声に包まれます。
39分には、パスを繋いで相手陣内へ攻め込むと、最後は福田の左足!
しかし、これはポストの右。
1対0で前半を終えます。
前半からハードワークを見せていたユナイテッドですが、後半に入ると風の影響もあり攻め込まれる時間帯が増えます。
21分には相手のヘディングシュートを新加入のゴールキーパー山内がファインセーブ!
ゴールを守ります。
粘りのディフェンスを見せていたユナイテッドですが、40分についにゴールを割られてしまいます。
終盤の失点で引き分けに終わったユナイテッド。
ファン・サポーターに勝利を届けることはできませんでしたが、勝ち点1を手にしました。
就任1年目・相馬直樹監督
「自分たちの時間がたくさんできた前半だった。2点目を前半のうちに取りたかったというのが正直なところ」
先制ゴール・山口卓己選手
「ランニングしたところに田中選手がいいボールを送ってくれたので、あとは流し込むだけだった。1試合1試合戦っていくだけなので、来週の試合に向けて全員でいい準備をしたい」
J1東京Vから完全移籍・河村慶人選手
「多くの人に集まっていただいて、楽しみながらサッカーができて良かった。次節はもう1回ホームで勝つしかないので次は勝ちきりたい」
ユナイテッド、次の試合もホームです。
2月23日ツエーゲン金沢と対戦します。
では、こちらのコーナーに参りましょう!
実況アナが選ぶ!ユナイテッドセレクション。
16日の試合のJリーグ公式映像は、私、上片平が実況を担当しました。
そこで最も印象に残ったシーンはこちらです!
(上方平アナウンサー実況)
「そしてカウンター発動。河村。追いつきます。中にはアンジェロッティ。田中稔也から右足シュート!先制鹿児島、山口!」
山口選手の先制のシーンです。
このシーン、田中選手から山口選手へのラストパスが本当に見事でした。
アウトサイドといって足の外側で蹴ることで回転を加えているんです。
これによって相手のディフェンダーとゴールキーパーが触ることのできない、絶妙な軌道のパスとなりました。
このパスについて
田中選手は。
田中稔也選手
「瞬時の判断でできた。アウトサイドは使う方なので良かった通って」
田中選手の瞬時の判断力と卓越したテクニックから生まれたキラーパス。
今シーズン田中選手の魔法の右足に注目です!