2月14日、鹿児島県警捜査2課長の安部裕行警視が、知人女性に対する不同意性交の疑いで書類送検されました。
17日、街の声を取材すると「しっかりしてほしい」といった声が聞かれました。
警察庁から出向してきたキャリア警察官の安倍警視は、2024年、県警で不祥事が相次ぐ中、県議会で県警を代表して議員の質問にも答えていました。
鹿児島県警・安部裕行警視
「まさに捜査を推進している段階・最中において、いつ送付をするといったことは決定できません」
2024年、4人の現職警察官と元幹部らが逮捕されるなどした県警の不祥事について、県議会で答弁する安部警視です。
県警は2月14日、この捜査2課長の安部裕行警視を、知人女性に対する不同意性交の疑いで鹿児島地検に書類送検しました。
2024年11月、鹿児島市で安部警視から不同意性交の被害を受けたという知人女性からの申告が、1月、警察庁の相談窓口に寄せられ、捜査の結果、安部警視は書類送検されました。
28歳の安部警視は2018年に警察庁に入庁した、いわゆるキャリア警察官で、2023年から鹿児島県警に出向しています。
各都道府県警に採用された多くの警察官が巡査の階級からスタートするのに対し、キャリア警察官はその3つ上の警部補から始まり、その後もノンキャリアと比べると速いスピードで昇進するのが特徴です。
キャリアの安部警視は、県警で贈収賄や詐欺、選挙違反などを担当する捜査2課の課長で幹部職員の立場でした。
安部警視は、前の生活安全部長が情報を漏えいしたとして逮捕・起訴された事件についても県議会で答弁していました。
安部警視の総務警察委員での答弁
「前生活安全部長が第三者に郵送した資料については他人に損害を加える目的、その他の不正の目的が認められたものになります」
新たに発覚した県警幹部職員の書類送検という事態に県民からは落胆の声が聞かれました。
80代
「けしからん話。しかも幹部のキャリア。選ばれた警察官になろうという人が一体どういう認識なのか疑う。しっかりしてほしい」
10代
「市民として不信感は募る。不祥事はなくしていってほしい」
70代
「隠されたら分からないし、バレたからそういうことしてたと分かるが、もうちょっと市民のことを考えて、何かあったときはすぐ対応ができるようにしてもらえば助かる」
県警は安部警視を警務部付に異動させていて、17日時点で依願退職はしていないとしています。