赤字経営が続いているJR山田線についてJR東日本と岩手県北バスは2月17日、2025年4月から共同経営することを発表しました。
JRの乗車券で路線バスを利用できるようにし利便性を高めていくとしています。

JR東日本盛岡支社 大森健史支社長
「共同経営の認可申請を両社で行っていたが、本日2月17日付けで国土交通大臣に認可をされた」

これは17日、JR東日本と岩手県北バスが開いた会見で明らかにされたものです。

盛岡市と宮古市を結ぶJR山田線では、2024年度の利用者が1日平均87人と国鉄から民営化された1987年度の約8%に落ち込み、赤字が続いています。

こうした中、JR東日本と県北バスでは2024年4月から山田線と路線バスが並行して運行する区間について、JRの乗車券でバスも利用できるようにする実証実験を行ってきました。

その結果、1日平均34人の利用があったことから、2社では2025年度から5年間、共同経営することを決定。国土交通省から17日付けで認可を受けたということです。

通常、競合関係にある鉄道とバス会社による共同経営は全国で2例目だということで、2社では効率的なダイヤの設定などを進め公共交通の維持に取り組むとしています。

岩手めんこいテレビ
岩手めんこいテレビ

岩手の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。