北朝鮮に拉致された有本恵子さんの父、明弘さんが亡くなりました。

鹿児島の拉致被害者家族 市川健一さんは「残念で悔しい」と話した上で、政府に一刻も早い解決を求めました。

有本明弘さんの三女、恵子さんはロンドンに留学中の1983年、「仕事を紹介する」と騙され、北朝鮮に拉致されました。

明弘さんは娘の生存を信じ、妻の嘉代子さんと共に救出を訴える活動を続けてきましたが、嘉代子さんは2020年に94歳で亡くなり、明弘さんも娘と再会を果たすことなく2月15日、老衰のため、神戸市の自宅で96歳で亡くなりました。

鹿児島の拉致被害者 市川修一さんの兄、健一さんはKTSの取材に「有本さんは家族会を引っ張るような存在だった。再会を果たせず残念で悔しい。政府は一刻の猶予もないと受け止めて、日朝首脳会談を実現してほしい」とコメントしています。

鹿児島の拉致被害者家族でも親世代はすでに亡くなっていて、帰国を果たせていない拉致被害者家族の親世代で健在なのは、横田めぐみさんの母・早紀江さん1人となりました。

家族の高齢化が進む中、政府には一刻も早い解決に向けてしっかりと取り組んでほしいと思います。

鹿児島テレビ
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