自民党派閥の政治資金事件をめぐり、17日の衆院予算委員会理事会で、旧安倍派の会計責任者が参考人招致に応じる意向を示したことが自民党から伝えられ、聴取の実施に向け調整を進めていくことが確認された。
衆院予算委では1月、野党の賛成多数で会計責任者の参考人招致を議決したが、会計責任者は体調などを理由に招致には応じない意向を示してきた。
安住予算委員長は17日、記者団の取材に対し、会計責任者側から「『委員会の議決を重く受け止めて出席する方向で調整させていただきたい』という前向きな返事が来た」と明らかにした上で、「具体的な話をもう少し詰めて、できれば今週来週、本予算の審議の間に聴取を実現したい」との考えを示した。
一方で、安住氏は「自民党がいま折衝にあたっているが、先方から公開のあり方等についてかなり抑制的にやってほしいということで色々な条件が来ている」と述べた。その上で、与野党で聴取の方法などについて調整を進めるよう指示したことを明らかにした。