街の至るところに“オシャレ犬”
寒い毎日が続き、防寒には気を配っている姿がみられる。一方、家族の一員ともいえる「ペットの防寒」も最近は進んでいるようだ。街中では厚着をした犬を見かけるが、実は在庫切れで入荷待ちになるほど注文が殺到しているという。
一方、動物に服を着せることにホントに意味があるのか?という声もあり、ペットの防寒着とその実情を取材した。
名古屋・北区の名城公園でまずは散歩中のワンちゃんをチェック。すると、服を着た犬をあちこちに発見、驚いたことに出会った全ての犬が服を着ていた。
Q.洋服はどんな時に着せていますか?
飼い主の女性:
おでかけする時はいつも着ています。
飼い主の女性:
散歩の時には毎日。大体みんな洋服着て来てますね。

ダウンジャケットに靴も…オーダーメイドのコートまでも
さらに、愛知県稲沢市のドッグラン「ハッピーランド」では、おしゃれに着飾った大勢の犬がいた。

マフラーや、ちゃんちゃんこ、オーダーメイドのコートを着た犬も…。防寒対策はバッチリだ。

ペットの防寒着は、いったいどれくらい売れているのだろうか?

ペットショップへ行ってみると、ダウンジャケットに、ゴージャスなファーの付いたコート、タートルネックの服まで200着以上の犬用の服がズラリと並んでいた。そして、靴下と靴も…。

ペットショップ ローズマリー岡崎大樹店 西島諒さん:
2年くらい前から靴下の問い合わせが多くなってきています。
うちのお店を調べて起こしいただく方もいらっしゃいます。
可愛い色が最近増えてきていますので、服と合わせて使われる方がとても多くなっています

ペットの服は、犬だけではない
名古屋・港区のペットショップを訪れると様々な動物の服を扱っていた。
暖かそうなフリース素材でできた「うさみみパーカー」は、何とうさぎ用。
ほかにもフェレットなど小動物用の服まで売っていた。
“ペットの防寒具”は必要?専門家の意見は…
こうしたペットの防寒具、アリかナシか…?街で話を聞いてみると、中には疑問の声もあった。
男性:
動物はもともと自分で毛皮を着ているし、僕はあまり好きじゃないですね
女性:
ないほうがいいと思う。自然のものだし、昔は着ていなかった。今でこそだもんね
女性:
服を着せるのは人間の意思じゃないですか、こちら側のことなのでどうなのかなって思います
しかし、専門家はこう指摘する。
東京都獣医師会・小林元朗副会長:
(最近は)家の中で飼われているケースが多いんですね。そうすると普段から外にいる犬と比べて体温調節とかそういうところがあんまり上手じゃない犬がいっぱいいるんです。寒さによって、体の機能は低下しますから、色々な健康障害の引き金になると思います。
小林副会長は、今の日本で主流となっている「室内犬」は、温度が管理された部屋にいる時間が長く、寒さに慣れていないことから、場合によっては服を着せて温度調整をする必要があるという。
その一方で小林さんは、ボタンや装飾品がついている洋服は、誤って噛んで食べてしまう可能性もあるため、注意も必要だと話す。
愛するペットを寒さから守るには服もいいですが、大切なのはやはり、普段から様子を注意深く見守ることのようだ。
(東海テレビ)
