格闘技イベントをめぐり発覚したトラブル。会場設備の扱いや観戦マナーの悪さを、貸しスタジオ側が告発した。

試合の判定きっかけに“騒動”に

スタジオのスタッフ:
めちゃくちゃです。どうやったらこんなに汚れるのかまじでわからん。血とかついてるんですよ、最悪。

都内のスタジオで、イベントが行われたのは2月上旬。“地下格闘技”を自称する団体だが、当時会場には300~400人ほどの観客が詰めかけていたという。

この記事の画像(37枚)

会場では、ある試合の判定をきっかけに、選手だけでなく観客もヒートアップ。スタジオの防犯カメラには、イスのようなものがリングに投げ入れられる様子が記録されていた。

これについてスタジオの担当者は…。

リングに投げ込まれる“イス”
リングに投げ込まれる“イス”

スタジオのオーナー:
イスはうちの備品です。観客の1人が上に乗ってふざけたりとか、その後降りてリング内に投げたってことですね。

しかし、騒動はこれだけにとどまらなかった。

当時、会場の外にたまたま居合わせたという人は…。

当時会場周辺にいた人:
若い子たち、やんちゃな子たちがいっぱいいて、道路にたむろしてたんで。奇声を上げて追いかけられたみたいな。

警察官も駆けつける事態となり、イベントは急きょ途中で中止になった。スタジオ側は格闘技団体側に、直ちに退去を命じたという。

「外でオシッコしたり、たばこを…」

スタジオのオーナー:
土足厳禁のところ、バリバリ靴で入ったんだろうな。

保管していた段ボールは潰されていた
保管していた段ボールは潰されていた

その翌日、スタジオのオーナーが目にしたのは、観客らが残したとみられる多くの汚れやゴミ。保管していた段ボールも潰された状態になっていたという。

スタジオ周辺の路上には、大量のたばこの吸い殻も残されていた。

スタジオ周辺には大量のたばこの吸い殻が残されていた
スタジオ周辺には大量のたばこの吸い殻が残されていた

スタジオのオーナー:
(会場の外で)オシッコしたり。たばこをここに(入れていた)。この辺も僕ら開けて掃除したんですよ。

オーナーは、今後一切、格闘技への会場提供を行わないという。

スタジオのオーナー:
もともと僕も格闘技がすごく好きで、応援したいっていう気持ちでここを貸していたところもあるんですね。だけどその応援したい気持ちが踏みにじられた。

「責任感じている」格闘技団体側が謝罪

イット!は、イベントを行った格闘技団体にも取材した。すると、格闘技団体は、現場にゴミを残した点については「スタジオ側から直ちに退去を命じられ、片付ける時間をもらえなかったため」と説明。リングに投げ入れられたイスは、格闘技団体側で用意したものだと主張した上で、騒動について次のように謝罪した。

格闘技団体の運営担当者:
スタッフを配置して灰皿以外のところに(たばこを)捨てさせないとか、お客さんの人数が多いから1から10まで管理できてないっていう、私たちの責任もすごく感じている。

謝罪の気持ちから、レンタル費用を通常より多く支払ったとしている。
(「イット!」2月12日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(37枚)