埼玉・越谷市の園芸店で5日、希少植物を持ち去った男が、「植物を返却するから被害届は取り下げて欲しい」と店に電話。自ら店に出頭し、待機していた警察に逮捕された。
店側は再犯に繋がる恐れから、被害届は取り下げなかったという。
「希少植物ドロボー」放送後に急展開
埼玉・越谷市の園芸店でカメラが捉えたのは、前後を警察に挟まれ、店員に向かって深々と頭を下げながらレジの前を通る男。

被害に遭った園芸店の店長は「ずっと恨んできた相手だったので、『こいつか』って感じでしたね」と話す。

4日に「イット!」で放送した“希少植物ドロボー”だ。
1月22日、幻の希少種といわれるマダガスカル原産の「アンボンゲンセ」が店から持ち去られる事件が発生。
被害に遭った園芸店のオーナーは「もう怒りというか、悲しいです」と話していた。

放送した翌日に事態が急展開。
この男から「植物を返却するから被害届は取り下げて欲しい」と店に電話があり、自ら店に出頭してきたのだ。
「アンボンゲンセ」は傷だらけの状態に…
被害に遭った園芸店の店長は「(園芸店オーナーの)『怒りというよりも悲しい』という言葉が多分すごく胸に刺さったんだと思う。今回、被害届を私たちが取り下げてしまったら、またこの方は別のところで犯行を犯すと思ったので、警察に逮捕していただくようにお願いした」と話す。

5日午後2時半過ぎ、男がアンボンゲンセを持って店を訪問。
待機していた警察が、その場で男を確保したという。

しかし、戻ってきた「アンボンゲンセ」は枝などが折れ、樹液が出るなど傷だらけの状態だったという。
被害に遭った園芸店の店長は「植物が泣いてるように見えた。やっと戻ってきてうれしいよって涙だったのか。悲しいよというのか。本当に捕まって良かった。もう二度と植物ドロボーはお店に来ないでください」と話している。
(「イット!」2月11日放送より)