9日、福岡県で飲酒運転の一斉取り締まりが行われた。
検問に対し突然車を発進しようとした80代の男性運転手は、呼気からアルコールが検出。男性によると、缶ビール1本を約1時間前に飲んだといい、「事故を起こさない自信があった」と語っていた。

飲酒検問うけ突然発車…

9日夜、福岡県で行われた飲酒運転の一斉取り締まり。

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福岡・粕屋町では14年前、男子高校生2人が、飲酒運転の車にはねられて死亡するという事故が起きている。

痛ましい事故を繰り返さないため、警察官約400人を動員し、県内27カ所で飲酒検問が行われていた。

そんな中、警察官がシルバーの車を取り囲む。

突然車を発進する運転手
突然車を発進する運転手

「エンジンを切ってください」と警察官が呼びかけると、次の瞬間、運転手の男性は突然発車しようとした。

80代男性運転手の呼気からアルコール検出

ハンドルを握っていたのは80代の男性。
アルコール検知器に息を吹きかけるように促すが、吐く息が弱いのか検知器が反応しない。

車の外に出てもう一度行うと…、

警察官:
0.08ミリグラム、これがあなたの体内に入っている(アルコールの)数字

男性の呼気からアルコールを検出した。

警察官:
(お酒は)飲みましたか?

男性:
ご飯食べたときにね、缶ビール。

この回答をうけ、警察官が「酒飲んだら運転するな!」と一喝。

「事故を起こさない自信があった」

男性によると、缶ビール1本を約1時間前に飲んだという。
男性はなぜ、車を運転してしまったのだろうか。

飲酒運転した80代男性:
“事故を起こさない自信があった”。これを機会に酒は飲んで運転しません。

男性はその後、飲酒運転の取り締まりの基準値を超えないものの、警察から指導警告を受けたということだ。
(「イット!」2月10日放送より)