韓国の情報機関は、ロシアに派遣された北朝鮮兵が先月中旬から前線地域での戦闘に参加していないとする分析を明らかにしました。多数の死傷者が出ていることが原因の1つとの見方を示しています。
ロシアに派遣された北朝鮮兵は去年11月頃からロシア西部のクルスクでウクライナ側と戦闘を行っているとみられていますが、韓国の国家情報院はきょう北朝鮮兵が先月中旬からクルスクでの戦闘に参加していないとする分析を明らかにしました。「多数の死傷者が出たことが理由の一つ」との見方を示しています。
国家情報院は先月クルスクで北朝鮮兵3000人余りが死傷したとの分析を明らかにしていました。
また国家情報院は先月29日に北朝鮮メディアが「核物質生産拠点」などと紹介し公開した施設が、北朝鮮北西部・寧辺の核施設の可能性があると明らかにしました。
北朝鮮は去年9月にも寧辺とは別とみられる核施設も公開していて、韓国メディアはアメリカのトランプ政権との核をめぐる交渉を念頭に、核兵器強化を続ける姿勢を誇示する狙いがあると伝えています。