アメリカのトランプ大統領は4日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談した後の記者会見で、アメリカがパレスチナ自治区ガザを長期的に所有する考えを表明しました。
この中でトランプ氏は、ガザ地区について「死と破壊の象徴で、長い間不運な場所であり続けた。同じ人々による再建と占領のプロセスを経るべきではない」と訴え、全ての住民を別の場所に移住させるべきだとの考えを示しました。
その上で、アメリカがガザ地区を長期的に所有する考えを明らかにしました。
アメリカ・トランプ大統領:
アメリカがガザ地区を引き継ぎ、(再建に)対処していく。我々が所有し、敷地内の危険な不発弾やその他の兵器をすべて解体する責任を負う。
トランプ氏は、ガザ地区の経済発展に取り組む意欲も示し、「何千何万もの雇用を生み出し、中東全体に平和と安定をもたらすつもりだ」と強調しました。
ガザ地区の住民の移住先についてトランプ氏は、隣国ヨルダンやエジプトに受け入れを求めていますが、アラブ諸国は反発していて、先行きは不透明です。