全国B型肝炎訴訟・熊本弁護団の預金口座から自分の口座に入金するなどして、約368万円を横領した疑いで、元弁護団長の男が2月4日に逮捕された。男は、「資料などではっきりしているのであれば、争うことはない」と供述しているという。
全国B型肝炎訴訟・熊本弁護団の元団長
業務上横領の疑いで逮捕されたのは、全国B型肝炎訴訟・熊本弁護団の元弁護団長・内川寛容疑者(63)。

警察によると、内川容疑者は全国B型肝炎訴訟・熊本弁護団の弁護団長として、出納管理などの業務に従事していた2018年に、業務で預かり保管していた団体の預金口座から、12回にわたって自分名義の口座に入金するなどして、約368万円を横領した疑いが持たれている。

預り金のうち、約1億4000万円の使途不明金があることに気づいた弁護団が、2024年2月に警察に相談し、その後、告訴。警察は関係者への聞き取り捜査などを行い、2月4日に内川容疑者を逮捕した。

調べに対し、内川容疑者は「資料などではっきりしているのであれば、争うことはない」と供述しているという。
「横領の全容が明らかになること望む」
これまでの調べで、内川容疑者は横領金を住宅ローンや事務所の経費などに使っていたとみられていて、警察は余罪があるとみて調べを進めている。

今回の逮捕を受けて、全国B型肝炎訴訟・熊本弁護団の村山雅則弁護団長は、「横領の全貌が明らかになることを望んでいる」とコメントしている。
(テレビ熊本)