今シーズン最強寒波で、寒さにも注意が必要です。
特に、冬場に気を付けたいのが「ヒートショック」気温の変化で、血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることです。
特に注意が必要なのが高齢者、4年前、きょう2月4日を「高齢者安全入浴の日」と定められました。
この時期多いヒートショック、危険性と対処法を考えます。
「ヒートショック」は、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室、熱い浴槽に入ることで血圧が急激に変動し、ショック状態になることで、意識を失い、浴室で転倒したり、溺れたりし、最悪の場合、命を落とすこともあります。
ヒートショックを含む不慮の事故で浴槽で亡くなった人は、おととし、全国で6541人、県内では、163人と、13年連続で100人を超えています。
おととしは9割が、65歳以上の高齢者でした。
*高齢者入浴アドバイザー協会 鈴木知明代表理事
「かけ湯をしっかりやることが重要。いきなり熱いお湯に入らないことが重要」
高齢者入浴アドバイザー協会代表理事を務める鈴木知明さんは、ヒートショックについて、こう説明します。
*高齢者入浴アドバイザー協会 鈴木知明代表理事
「入浴中は眠くなったり、意識がなくなるのは危ないので特に長湯の好きな人は短めにして、(冬場は)1回肩まで入る時間は5分以内。出たあとすぐは急に立ち上がったりするとクラクラして、めまいにつながるのでゆっくり動くことが重要」
ヒートショックを起こさないためには、どう対策を取ればいいのでしょうか。
*高齢者入浴アドバイザー協会 鈴木知明代表理事
「居間から脱衣所に入る前に10~15分前にストーブで温める」
体調が悪い時は、血圧を測り、上が160、下が100を超える場合は入浴を控え、入浴前後に水を2口ほど飲むことで脱水症状を予防できるといいます。
*高齢者入浴アドバイザー協会 鈴木知明代表理事
「かけ湯は足先手先など、心臓より遠いところから。大椎にあてると全身が温まる」
首の後ろの付け根にあるツボ「大椎」にお湯を当て全身を温めます。
浴槽に入る時は…
*高齢者入浴アドバイザー協会 鈴木知明代表理事
「最初は肩まで入るんじゃなく半身浴をしてもらいたい」
体への負担を減らすため、まずは40度のお湯で腹のあたりまで半身浴。
浴槽の中にステップがない場合は、低めの椅子を置いて2分ほど半身浴をします。
*高齢者入浴アドバイザー協会 鈴木知明代表理事
「腕を湯に入れた状態で、2分ほど半身浴を」
半身浴後は、好みの温度に設定し、お湯に浸かっていいそうです。
*高齢者入浴アドバイザー協会 鈴木知明代表理事
「手すりなどを使ってゆっくり出る」
*高齢者入浴アドバイザー協会 鈴木知明代表理事
「50代の方も(ヒートショックになる人が)最近増えているという事実があるので、だんだん年齢が下がって50代、40代にも事故はあるので、気をつけないといけない」
風呂での事故を無くすには家族の見守りや声掛けも重要なポイントです。
県のホームページでは緊急時の対処法が紹介され、浴槽でぐったりしているのを発見したら、浴槽の栓を抜き、助けを求めることや出せるようであれば、浴槽から出して救急車を呼ぶ。
出せない場合は浴槽に上半身をのせ、沈まないようにします。
救急車が来るまで胸部圧迫や人工呼吸を続けることも大切で、日頃から意識を高めることが何より必要です。