陸上自衛隊の滋賀県にある演習場で、訓練で発射した砲弾の落下場所が確認できず、自衛隊は演習場の外に飛んだ可能性もあるとみて捜索を行っている。
滋賀県高島市の陸上自衛隊あいば野演習場で3日午後、陸上自衛隊が155mmの榴弾砲を使い射撃訓練をしていたところ、185発のうち1発が4km離れた目標地点を外れて、落下場所が確認できていない事案が発生した。
これまでのところ、けが人や物的被害は確認されていない。
録画していた映像によると、本来は装薬(弾を飛ばすための火薬)が1つのところを2つ使用していたため、弾が想定以上の距離を飛び演習場の外に着弾した可能性もあるという。
陸上自衛隊は620人体制で捜索を行っている。
あいば野演習場では2021年6月に120ミリ迫撃砲の射撃訓練実施中に場外に1発が着弾する事故のほか、2018年11月には81ミリ迫撃砲の射撃訓練実施中に場外に1発が着弾し、民間の車両が破損する事故が発生している。
防衛省の安居院報道官は会見で、「地元の皆様にご心配をおかけしていることを大変申し訳なく思っている。極めて深刻に受け止めて、防衛省自衛隊として今後原因を究明し再発防止を徹底していく」と述べた。