「1泊1人20万円超」。愛媛県松山市のホテルが2月、一棟貸の宿泊施設を新たにオープンします。インバウンドの富裕層向けにヘリポートも備えています。

鈴木瑠梨キャスター:
「緑にあふれた美しい日本庭園に建物の歴史ある佇まい。来月オープンする一棟貸しの宿泊施設です。昔の趣を感じます」

整えられた樹木を配置した風流な枯山水の日本庭園。そして趣ある二階建て建物。この宿泊施設は一日一組限定の「別邸 坪中川」。松山市末町の「奥道後壱湯の守」の敷地内で2月にオープンします。建物は1983年に東京・赤坂の料亭「中川」を移築したもの。これまで会席料理を提供する宴会場として使用していたものの、去年の夏から宿泊施設へと改装を進めてきました。「壱湯の守」を運営する「海栄RYOKANS」の代表は…

海栄RYOKANS・渡邉玲緒代表取締役:
「もっとここの価値を多くの方に発信したい。インバウンドのお客さまもやはり泊まりたいということを何名の方からお声をかけて頂いた。ここを一棟貸しにしてみようと」

室内は日本庭園を臨む和室やモダンなデザインのベッドルーム。隣には源泉の露天風呂も。自然の音が聞こえる開放的な空間です。また昭和の面影が残る談話室では丸いテーブルを囲む椅子。実は赤坂にあった頃、岸信介、吉田茂、田中角栄といった名だたる政治家たちが座り意見を交わしたといいます。

また日本庭園は移築当時の庭園を復元しました。そんな庭を眺めながら頂くのは、瀬戸内産のマダイや和牛などを使った彩り豊かな食事です。

宿泊料は「1泊1人22万円」。この高級宿では30日に内覧会を開催。中村知事も訪れさらなる観光業の発展に期待を語りました。

中村知事:
「欧米豪では旅行形態が若干異なって、個人客にアプローチをする仕掛けが始まっています」

愛媛県では円安の恩恵を受けて外国人観光客が著しく増加。観光庁の統計では去年10月の1カ月間、県内に宿泊した外国人観光客はのべ4万9300人あまり。2019年の同じ時期と比べ2.3倍に増えていて、伸び率は全国で2番目といいます。

「坪中川」ではインバウンドの富裕層のため、なんと専用のヘリポートを完備しました。

渡邉玲緒代表取締役:
「松山に降り立たなくても、違う所からお越しいただければ。アジアだけでなく欧米豪の方だとか、色んな方にもご利用いただけると思ってます」

関東や関西からヘリコプターを使ってのアクセスも見据えています。

「坪中川」は2月9日オープン。予約はHPや電話で受け付けています。

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テレビ愛媛
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