東京都内屈指の観光名所・浅草の商店街で撮影されたのは、通りにぶら下げられている提灯(ちょうちん)に力いっぱいパンチし、破壊する男の姿だ。
“提灯破壊男”理不尽な迷惑行為
あまりに理不尽な迷惑行為に、商店街の関係者も思わず、「どういう教育を受けてそうなったのか…。大変残念です。行為そのものが理解できない」と、怒りと悲しみが入り交じった複雑な感情をにじませた。

“提灯破壊男”が目撃されたのは、1月14日午後6時ごろ。

多くの人が行き交う浅草の商店街に数人のグループが現れると、そのうちの1人は酒に酔っているのか、フラフラと足元がおぼつかない様子だ。

仲間に支えられ、千鳥足で提灯に近づいたその時だった。

ぶら下がっていた提灯に右腕を大きく振り上げ、パンチ。
まるで、サンドバッグをたたくかのように殴りつけたのだ。

直後、男はトイレへと向かうが、しばらくすると千鳥足のまま立ち去っていった。

被害に遭ったのは、雷門や浅草寺からほど近い「奥山おまいりまち商店街」。

20日に「イット!」が商店街を訪れると、見るも無残に破壊された提灯が残されていた。

浅草では雷門をはじめ、参道や店先などで目にすることも多い、まさに“シンボル”ともいえる提灯。

商店街にとっても、特別な思いがあったという。

奥山おまいりまち商店街・白倉儀輝さん:
ちょうど門にあたるところで「向かい提灯」というんですかね、お客さまを迎える。

その後、商店街は壊された提灯を撤去したというが、白倉さんは「犯人が見たら早く申し出てきてほしい」と話す。

警視庁は、器物損壊容疑で提灯破壊男の行方を追っている。
(「イット!」1月24日放送より)
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