10月31日のハロウィーン本番を迎え、仮装した多くの人で賑わった東京・渋谷。
喧騒の中、警察官の「立ち止まらずに進んでください」という声が響き、厳戒態勢が敷かれた。

近年は迷惑行為が問題となるなど、荒れるイメージもあるハロウィーン。その対策として今年から導入されたのが、1億円規模の警戒体制だ。

渋谷区は対策費として1億円あまりの補正予算を計上。設置された25基のやぐらの上から、民間の警備員が監視の目を光らせ…

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センター街には10カ所以上のバリケードも設置。果たして、この1億円対策にはどれほどの効果があったのか?

100人規模の警備員が巡回 目張り・バリケードを設置

2018年には、一部の暴徒化した人らが軽トラックを押し倒すなど、13人の逮捕者を出した渋谷ハロウィーン。

今年の渋谷の街を見てみると、普段はスクランブル交差点を一望できる渋谷駅のJRと私鉄をつなぐ通路に混乱を防ぐ目的の目張りがされ、見えないようになっていた。

また、渋谷駅一体を見渡せるビルの上にも街を見張る警察官たちの姿があった。

こうした中、渋谷区は今年初めて100人規模の警備員を独自に配備。トラブルなどを未然に防ぐべく、渋谷の街を巡回した。
さらに、路地裏に入る道にバリケードを設置し、風紀を乱さないための対策をとった。

「路上飲酒禁止」も外国人は…

渋谷区は、ハチ公前広場からセンター街、道玄坂周辺一帯の路上や公園での飲酒を11月1日早朝まで禁止。

2018年には堂々と路上でお酒を売る光景も見られたが…

――手に持ってるのは何?

ネコの仮装をした女性3人:
タピオカです。お酒の代わりにタピオカ。

タビオカドリンクの仮装をする男性は、「路上での飲酒は禁止されています」と書かれたプラカードを手に持っていたが、街にはお酒を手にする外国人の姿も…

外国人:
すみません。飲酒禁止を僕たち知りませんでした。

外国人の中には飲酒禁止のルールを知らない人もいたが、渋谷区の職員は「No Alcohol」と書かれたプラカードを掲げ、外国人向けに英語で周知していた。

飲食店では、過去のハロウィーン期間中、酔った客によって壁に穴が開けられるなどの被害があったという。今年のハロウィーンの様子について、店主に尋ねた。

らーめん金伝丸 古川潤也オーナー:
警備体制は非常に満足しています。治安の維持も出来ていますので、すごく満足です。

街全体で高まる防犯ムード。マナーの面でも変化が見られ、渋谷駅西口のトイレ前では、ゴミを拾っている人の姿があった。
また、渋谷区は新たにゴミ箱を設置。毎年問題となっていたゴミについても対策を講じていた。

ジョーカーの仮装の男性:
去年より今年の方が断然いいですね。安心できます。

2018年は13人を数えた逮捕者だが、今年は11月1日午前7時時点で9人が逮捕されたという。

(「めざましテレビ」11月1日放送分より)