日本維新の会の岩谷幹事長は22日、今夏の参院選1人区での野党候補一本化に向けた「予備選」の実施案をまとめ、公表した。
岩谷幹事長は「野党統一候補を選ぶものではない。自民党との戦いの前に、野党間で『果たし合い』をする位置づけだ」と述べた。
維新案では、第1段階として、インターネットでの情勢調査の結果に、2024年衆院選での比例得票数を加味して、各政党の「支持ポイント」を算出し、各党が擁立できる選挙区の数(擁立権)を、ドント方式で配分する。
第2段階では、各党が得た「擁立権」の数に応じて、擁立したい選挙区を指定する。
第3段階では、複数の党が重複した選挙区では改めて調査を行い、勝利した党が擁立できる、という仕組み。
公職選挙法で禁止される「事前運動」や「人気投票」にあたらないよう、予備選は、個人名ではなく政党名で争うこととし、いわゆる「野党系無所属」候補は対象外とした。
岩谷氏は「予備選で党が敗れてしまったから出られない方が、無所属で出ることは想定される」として、こうした無所属候補者を党が推薦することは「予備選の意味が半減するので禁止になると思う」と説明した。
また岩谷氏は、予備選で衆院選の比例票を加味することについて、「少数政党でも可能性が十分ある制度設計。維新には不利かもしれないが、党利党略を越えてやろうということだ」と語った。
岩谷氏は、通常国会召集日の24日、野党各党へ説明する方針。