岩手県の盛岡市動物公園ZOOMOで、1月21日からドイツの専門家などによるアフリカゾウ・マオの人工授精の取り組みが始まりました。
2024年7月に続き2回目の実施となります。
盛岡市動物公園ZOOMOで暮らすアフリカゾウ、22歳のメス・マオは、2回目の人工授精に取り組みます。
21日は人工授精の第一人者、ドイツのヒルデブラント博士がZOOMOを訪問し、ホルモンの数値などを確認するためスタッフと共にマオの採血を行いました。
アフリカゾウを巡っては国内での繁殖は2013年が最後となっていて、輸入も難しく国内の飼育頭数は年々減少しています。
そうした中、マオは2024年7月国内初となる人工授精に取り組みましたが、妊娠には至りませんでした。
2回目の今回、ヒルデブラント博士らは、子宮の状態をみながらタイミングをはかり、24日までの間に南アフリカ共和国で採取した野生のゾウの精子を使って、人工授精を行うということです。
盛岡市動物公園ZOOMO 辻本恒徳園長
「(人工授精は)簡単ではないとつくづく感じている。今回上手くいって出産となれば、皆さんにとても大きなプレゼントとなる。まだまだハードルはたくさんあるが、それを温かく見守っていただきたい」
人工授精の後、妊娠したかが分かるのは約3か月後で、妊娠した場合出産は2027年の春ごろになるということです。