立憲民主党の小川幹事長は21日の記者会見で、AIエンジニアの安野貴博氏が発表した、政治に関する新たなAIプロジェクトへの参加について、党として応募することを表明した。
2024年7月の東京都知事選に立候補した安野氏は今月16日、夏の都議選や参院選を見据え、AIプロジェクト「デジタル民主主義2030」を発表した。AIを使って市民の声を広く聞く「ブロードリスニング」のさらなる進展のほか、「民意による政策反映」「政治資金の透明化のダッシュボード開発」の2つのプロジェクトを新たに立ち上げ、実証実験に協力する政党や自治体を今後、募集する考えを示した。
小川氏は会見の中で、「実証実験の協力政党を募集するということで、これに応募したい。あさって当方と安野さんサイドとの間で実務的な打ち合わせを行う予定だ」と明らかにした。
その上で、「立憲民主党としてもこのデジタル民主主義の時代にふさわしい民意の聴取、意見集約、これらのインフラをしっかりと整えて、新しい時代の民主主義に適応していきたい」と語った。
安野氏のAIプロジェクトをめぐっては、これまでにSNSで、国民民主党の榛葉幹事長が「目の前の人だけを見ない政治が今、必要だ。プロジェクトに参加出来るよう、至急検討する」と投稿し、役職停止中の玉木代表も「一部の大きな声だけではなく、可視化されにくかった声を見える化するプロジェクトにもなると思う」と参加に前向きな考えを示している。