人気ロックバンド「サカナクション」のライブの中止を求め殺害メールを複数回送り、業務を妨害した疑いで26歳男が逮捕された。公演は全て実施されたが、事務所側はライブ会場の警備を強化せざるを得なくなったという。2016年からファンクラブ会員だという男は、容疑を否認しており、警視庁は動機を詳しく調べている。

「サカナクション」事務所に脅迫

1月から全国ホールライブツアーを開始するロックバンド「サカナクション」。

「ライブを中止しないと誰かが私に刺されます」と所属事務所などに送った男
「ライブを中止しないと誰かが私に刺されます」と所属事務所などに送った男
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この人気バンドのライブをめぐり、殺害予告を繰り返し送った疑いで男が逮捕された。

「ライブを中止しないと誰かが私に刺されます」と、“誰かを刺す”というメールなどを「サカナクション」の所属事務所などに送り、業務を妨害した疑いで逮捕されたのは、無職の鈴木啓太容疑者(26)だ。

「人が大量に死ぬことになる」などと脅迫メールを送信した資料画像
「人が大量に死ぬことになる」などと脅迫メールを送信した資料画像

2024年7月、「サカナクション」がライブを行う会場のお問い合わせフォームに鈴木容疑者が「7月9日、7月10日の2日間に会場付近、及び駅前で大量に人が死にます。なぜならば、私は包丁を持ち歩いているからです」と投稿した

さらに、2023年10月に北海道、2024年6月にも愛知県のライブに際しても「人が大量に死ぬことになる」などと脅迫メールを送信した。

男は2016年からオフィシャルファンクラブ会員だという

その結果、ライブは全て予定通り開催されたものの、事務所側はライブ会場の警備を強化せざるを得なくなったという。

「脅迫行為の抑止につながることを願っております」とコメントしたサカナクション(HPより)
「脅迫行為の抑止につながることを願っております」とコメントしたサカナクション(HPより)

男の逮捕を受けてサカナクションは「今回の逮捕が、ライブ・コンサートを含むエンターテインメントの現場における脅迫行為の抑止につながることを願っております」とコメントした。

警視庁の調べに対し、鈴木容疑者は容疑を否認している。

2016年8月からオフィシャルファンクラブに入っていたというが、警視庁は犯行動機について詳しく調べている。
(「イット!」1月16日放送より)

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