イオンが導入した電子レシート。
2024年6月の開始から、半年で約1500万枚発行されました。
ついつい捨てがちな紙のレシート。
このレシートに、環境意識の高まりやデジタル化の波がじわりと広がっています。
流通・小売り大手のイオンは、2024年6月から自社アプリでの電子レシートの発行を開始。
半年ほどで約1500万枚を発行したということです。
1500万枚を電子レシートで発行した場合、紙のレシートは約3万8100ロール削減につながります。
その長さは、直線距離で北海道の宗谷岬から沖縄の那覇市まで約2400km。
また、CO2に換算すると約37.5トンの削減につながるといいます。
環境への配慮だけでなく、利便性の向上やマーケティングの観点からも注目されている今回の取り組み。
電子レシート利用者:
紙だとどうしてもぐちゃぐちゃになり、整理ができなかったのが携帯で見られるようになる。(いくら使ったか)振り返るには電子レシートの方が便利。
紙レシート利用者:
紙のレシートです。今日知りました。買い物でトラブルがあったとき、返品作業などのときに「レシート捨てちゃった」ということがある。そういうときは電子が便利かなと。
レシートをめぐる環境への配慮の動きは、世界でも広がっています。
フランスは、2023年から店舗などでの紙のレシートの発行が原則禁止に。
韓国でも、2020年から百貨店や大型スーパーなどで紙のレシートの義務発行を廃止する動きが進んでいます。
イオンは日本で発行されている紙のレシートのうち、1割弱をグループが占めていると推計していて、2025年度は電子レシートを2億枚発行することを目指すということです。
イオン iAEON推進チーム・香下大樹リーダー:
iAEONアプリのお客さまも増えていて、電子レシートをきっかけとしてキャッシュレス、AEON Payの支払いに関心がある人も増えている。マイバッグの持参のように、イオングループとして紙の発行から電子レシートに切り替えるという、標準・スタンダードに取り組んでいく。イオングループが広げることによって、日本全国で紙から電子の取り組みにつながるのでは。