アメリカのトランプ次期大統領が国務長官に指名したマルコ・ルビオ上院議員は15日、承認公聴会に出席し、中国共産党について「最も強力で危険な敵だ」と述べました。
トランプ次期政権の国務長官候補であるルビオ上院議員は閣僚人事の承認に向けた連邦議会上院の公聴会に出席し、中国共産党について「抑圧、うそ、詐欺などを駆使して超大国の地位を手に入れた」と批判した上で、「アメリカが向き合ってきた中で最も強力で、危険な敵だ」と警戒感を示しました。
その上でルビオ氏は「私たちの健康や安全保障に至るまで中国に依存する世界に住むことになる」と繰り返し強調し、中国への依存度を高めないよう方針転換すべきだとの考えを示しました。
マルコ・ルビオ上院議員:
もし今と同じ道を歩んだとしたら、10年以内に、私たちの生活のほぼすべてが中国次第となる。我々が飲む血圧の薬から、映画まで、そのすべてが中国次第ということになる。
また台湾問題について「劇的な変化がない限り、10年以内に対応を迫られることになる」と危機感を表明しました。
一方で、アメリカと中国が意思疎通を図ることは「世界の利益だ」とも述べ、対話に意欲を示しました。