週末は大雪&強風に注意
東北や北陸の山沿いではこの週末に大雪になる所がある。
中国や近畿の山沿いでも積雪になる所があり、この方面を運転される方は雪対策が必要だ。
この記事の画像(9枚)また全国的に強い風が吹いて、週末は荒れ模様のおそれがある。
「10年に1度の大雪」ではない?
この週末の大雪は、先週後半からニュースなどで「10年に1度の大雪」と伝えられた。
これは、気象庁が5日に「大雪に関する早期天候情報」を発表したことがきっかけだ。
気象庁ホームページによると、「その地域・時期としては10年に1度程度しか起きないような顕著に多い降雪量となる可能性が30%以上と予想された場合には、大雪または雪に関する早期天候情報を発表します」と書かれており、6日前までに発表される。
この情報発表から1週間が経ち、若干状況が変わりつつある。それは寒気の強さがこれまでの予想ほどは強くない見通しになったことだ。
このため、10年に1度と言えるほどの状況では無くなってきた。
ただ、平年よりは多い降雪量が予想されるので決して安心できる状況ではない。
3日間で降雪量“1メートル超”も
日本気象協会が予想した12日午後6時から15日(日)午後6時までの72時間(3日間)積算降雪量では、1メートル以上の紫色のエリアが、山形県や新潟県となっている。
また、80センチ以上の赤色のエリアが福島県、富山県、石川県、福井県、岐阜県。
60センチ以上のオレンジ色のエリアが、北海道、青森県、秋田県、岩手県、長野県。
40センチ以上の黄色のエリアが、兵庫県、鳥取県、宮城県、群馬県に予想されている。
自分の住んでいる地域はどれぐらいの雪が予想されているのか、車を運転される方は、行き先までの経路にどれぐらいの雪が予想されているのか、ぜひチェックしてほしい。
普段雪が降らない地域での降雪も
ランクが一番下であっても、普段雪があまり降らない地域にとっては大雪だ。
1センチから10センチ未満の白色が静岡県、山梨県、四国、中国地方などに広がるが、この地域にとっては大雪のおそれもあり、今後の情報に注意してほしい。
大雪の期間はこれから15日(日)にかけてだが、ピークは14日の所が多い。
大雪での立ち往生に注意
今回のように、普段雪があまり降らない地域での降雪や、豪雪地域でもシーズン初めの大雪の場合は、準備不足から車の立ち往生が多発する。
山沿いを運転する可能性のある方は、スタッドレスタイヤの装着、タイヤチェーンの携行はもちろんだが、もしもの場合に備えて、食料、飲料水、防寒着、スコップ、携帯トイレなども持って行ってほしい。
(執筆:フジテレビ気象センター 三井良浩)