テイクアウト需要が高まる中、ファミレスのハンバーグも天ぷら専門店の味も、既存店の空き時間にまとめて引き受ける。

31日にオープンした店舗では、ロイヤルグループの5つのブランドのメニューを頼むことができる。

「ロイヤルホスト」に「てんや」など、全く違うお店が1つの店舗に集合。

メニューを見てみると、確かに複数のブランドの料理が並んでいる。

この店舗は元々、ロイヤルホールディングスが企業の従業員や地域の住民に向けた、いわゆる街の食堂。

食堂ならではの幅広いメニューを扱う厨房(ちゅうぼう)の設備を生かし、テイクアウトやデリバリーにも対応するキッチンに改装し、天丼からハンバーグ、カレーまで、5ブランド28種類のメニューの提供を始めた。

これまでのランチタイムだけの営業から、午後8時までに延長し、需要を掘り起こしたい考え。

テイクアウトする客「いつもだいたい同じになってしまうので、新しいのが食べられるのはすごくありがたい」

「ロイヤルホスト」や「てんや」の売り上げは、7月に前年比80%までに回復したものの、その後、再び感染拡大の傾向が強まったため回復が鈍化。

好調なテイクアウトやデリバリーを強化することで、回復を後押ししたい考え。

ロイヤルHD・黒須康宏社長「客のニーズの変化にともなう1つの対応方法であるとともに、われわれのビジネスチャンスとして捉えて、今回挑戦をした。客にいかに楽しんでもらえるか、しっかりと考えていきたい」

既存の店舗を活用し、テイクアウトを強化する取り組みは、ほかにも。

「ガスト」の店だが、中に入ると、「から好し」と書かれた別の店のお品書きが貼られている。

ガストの店内にあるのは、すかいらーくグループのから揚げ専門店。

ガスト 東京武蔵野エリア・金子友樹エリアスーパーバイザー「からあげという商品は、非常に需要が高い商品。イートイン、テイクアウト、宅配を含めて、10%ほど売り上げが伸びている」

テイクアウトで好調なからあげに力を入れることで、売り上げもアップ。

店内に専用のフライヤーを入れるだけという簡単な改装で済むため、初期投資も抑えられているのだという。

現在は、9店舗で展開。

2021年3月までに、1,140店舗を目指したいとしている。

コロナ禍で売り上げが伸び悩む外食産業。

既存店を最大限活用する取り組みで、ニーズの変化に対応し、生き残りを図る。