にぎわう商業施設で21歳の女性が刺殺 突然の別れに友人は…

8月28日の金曜日。福岡市の商業施設で21歳の女性が刃物で複数回刺され、15歳の男子中学生が銃刀法違反の疑いで逮捕された。

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警察が現場から2本の包丁を押収するなど、当時の状況が次第に明らかになってきている。

カメラに向けて、ピースサインを向ける女性。
亡くなった福岡市南区のアルバイト・吉松弥里さん(21)。

31日午後、吉松さんの葬儀が福岡市内で営まれ、多くの親族や友人が突然の別れを惜しんだ。

吉松さんの友人は…

吉松さんの友人:
(顔を)見てもきれいすぎて、本当に寝ているようにしか見えない。でも、私たちが想像できないぐらい痛かっただろうし、怖かっただろうし…。悔しい

「商品棚に隠れた」「恐怖しかない」目撃者が語る事件発生時

警棒を手に走る警察官。
ストレッチャーで被害者を運ぶ救急隊員。

発生当時、隣接する球場ではプロ野球の試合が行われ、商業施設も買い物客でにぎわう中、吉松さんは1階の女子トイレで、左胸や首などを複数回刺され殺害された。

目撃者(女性):
頭が真っ白になって、お店を出ようとしたら目の前に犯人が通るのを見て、お店の中に引き返して、商品棚の陰に隠れたような感じでした

警察に連行される1人の少年。
警察は、現場近くで包丁を持っていた15歳の男子中学生を、銃刀法違反などで逮捕した。

亡くなった吉松さんは、1階のトイレで殺害されたとみられ、左胸や首などを複数回刺されていた。

捜査関係者によると、男子中学生は包丁で刺したことを認める供述をしていて、持っていた包丁の他に、トイレの中からも別の包丁が見つかっていたことが新たにわかった。

目撃者(女性):
取りあえず子どもも抱えてたんで、逃げなきゃって必死だったんですけど、もう目の前にいて恐怖しかなかったです。包丁は持っていて、血がついていて、怖くてたまらなかったです

女性を執拗に追い回したか 足跡はトイレの奥まで

現場となったのは、開業して2年目になる人気の商業施設。
週末には家族連れでにぎわう店内での犯行に、新たな疑いが浮上している。

警察が現場から押収した包丁は真新しいものだったことなどから、店内で盗んだものとみられるという。

男子中学生と吉松さんは面識がなかったとみられ、また吉松さんが殺害された1階の女子トイレの奥まで少年のものとみられる足跡が残っていて、捜査本部は執拗(しつよう)に追い回したとみて調べを進めている。

2020年1月、新年会で友人と集まり、笑顔を見せる吉松さん。

吉松さんの友人:
本当にいるだけでみんなのこと笑わせてくれるし、本当にいい人。いい人でしかない

親友4人と、「25歳になったら沖縄に行く」という約束をしていたという。
しかし、その約束が果たされることはない。

吉松さんの友人:
沖縄に行こうねという約束をしていて…。だけどね…一緒に行くよ

「捕まりたくなかった」6歳の少女に馬乗りになり刃物を向けた

吉松さんが刺されたあと、男子中学生は近くにいた6歳の女の子に馬乗りになった。

しかし刃物を向けた瞬間、近くに居合わせた福岡市消防局の男性が体当たり。
男子中学生が倒れ込んだ隙に、警備員らが取り押さえ、女の子にけがはなかった。

捜査関係者によると、男子中学生は「人質に取るつもりで、捕まりたくなかった」と供述しているという。

男子中学生は事件前日、県内の更生保護施設に入所したあと無断でいなくなり、行方不明届けが出されていた。

なぜ、吉松さんは殺害されなければならなかったのか。
警察は事件の経緯や男子中学生の殺害への関与について、慎重に捜査を進めている。

(テレビ西日本)