2024年10月の衆議院選挙に東京26区から立候補し、女性運動員の過激な衣装が物議を醸した候補者が、公職選挙法違反の疑いで逮捕された。
候補者の陣営から“うぐいす嬢”を依頼された女性が選挙運動の“ウラ側”を語った。
男女4人に報酬を支払う約束をして選挙運動をさせた公選法違反の疑い
2日朝、送検されたのは、東京・目黒区の医師・田淵正文容疑者(66)。
この記事の画像(31枚)田淵容疑者は男女4人に報酬を支払う約束をして、ビラ配りなどの選挙運動をさせていた疑いが持たれている。
公職選挙法では、「うぐいす嬢」と呼ばれる車上運動員など一部の人を除いて、報酬を支払うことが禁じられている。
運動員の取りまとめ役だった小林繁容疑者も、同じ容疑で逮捕されている。
“うぐいす嬢”として選挙を手伝った女性が“ウラ側”語る
陣営から“うぐいす嬢”を頼まれ、選挙を手伝ったという女性から話を聞くことができた。
“うぐいす嬢”を頼まれた女性:
事前にお金をもらう約束はしてましたね。(日当)1万5000円。うぐいす嬢でやってみたいので、「じゃあそれお願いします」って。
彼女は、「車上運動員」として登録されていたため、1日1万5000円以下なら報酬をもらうことに問題はないが、選挙事務所に置いてあった“あるもの”に違和感を覚えたという。
“うぐいす嬢”を頼まれた女性:
事務所にタイムカードがすごくいっぱいあったんで。なんでタイムカードがあるんだろうっていうのはちょっと謎でしたね。報酬でたぶん誘われて巻き込まれたみたいな感じだと思います。
田淵容疑者らは、運動員として男女10人ほどを集め、働いた時間をタイムカードで管理し、選挙の数カ月後に時給1500円の報酬を支払う約束をしていたという。
選挙運動時の田淵容疑者(田淵容疑者のXより):
利益を得ることが大切だと思っている、そういう政治には「NO」って言いましょう。
選挙戦で裏金問題などを批判していた田淵容疑者。
当時、スタッフの“際どい”服装も話題となっていた。
極端なミニスカートや短パン、網タイツ姿などに、SNSでは「場所をわきまえてほしい」などの批判が噴出していた。
当時、田淵容疑者は「もう全然指示じゃなくて自由に任せてたというか、まさかああいう服装をしてくるとは思いませんでした」と、“指示はしていない”と話していたが、“うぐいす嬢”を頼まれた女性は…。
“うぐいす嬢”を頼まれた女性:
(スタッフに)どういうのがいいんですかみたいなのは聞いてて、「露出度高い方がウケいいし…」みたいな感じで言われて。ああそうなんですね、みたいな。
しかし選挙で、田淵容疑者は最下位で落選し、女性は“うぐいす嬢”としての報酬は受け取っていないという。
警視庁は、田淵容疑者らに違法性の認識があったとみて調べている。
(「イット!」12月2日放送より)