7月、大阪・八尾市の神社でさい銭を盗もうとした疑いで、51歳の男が立件された。
防犯カメラには、男の犯行の一部始終が映っていた。
「ほかにも1000件ぐらい盗んだ」と常習性をにおわせる男だが、そんな泥棒をどうやって捕まえたのか。
きっかけとなったのが、当時同様の被害が相次いでいた“神社からのメッセージ”だった。
いったいどういうことなのか。
“神社からのメッセージ”で犯人逮捕
7月、大阪・八尾市の神社に現れた、さい銭をあさる男。
神社の穴に粘着テープを入れて、さい銭箱の中身を引っ張り出していたという。
それから約4カ月後、51歳の男が立件された。
調べに対し、男は「ほかにも1000件ぐらい盗んだ」と、耳を疑うようなことを口にしていた。
そんな男を捕まえるきっかけとなったのは、さい銭箱に忍ばせた“神社からのメッセージ”だった。
紙に書かれていたのは「さい銭泥棒 神さん見てる」、「さい銭泥棒 神罰が下るぞ」といった言葉だった。
その時の実際の映像を見ると、男がさい銭箱に入れた粘着テープを引っ張り上げた際、紙がついているのが分かる。
男は、テープから紙をはがすと立ち止まり、じっと見つめていた。
「さい銭泥棒 罰当たりが」という“神社からのメッセージ”に、男は何を感じたのか、紙を再びさい銭箱にそっと戻した。
実はこの時、「紙」についた指紋が男を特定する決め手となったという。
神社を管理する男性は、「もしまた、犯人が来たときに、紙をひっかけて改心してくれたらいいなと…。捕まったっていうのはよかったなと思いました」と話す。
男は容疑を認め、この日神社からのメッセージを見て“犯行がバレている”と思い、紙を戻して逃げたというが、その約2カ月後に、同じ手口で2000円を盗んだ罪で逮捕・起訴されている。
(「イット!」11月29日放送より)