27日に逮捕された柔道教室の指導者・石野勇太容疑者(32)。
2023年5月、柔道の合宿中に、10歳の教え子に無理やりしょうゆを口に流し込む暴行の疑いです。
そして、2024年5月にも…。
千葉県にある柔道教室で石野容疑者が教え子を押さえつけ、口に流し込んでいるのはしょうゆです。
しょうゆを飲まされ、苦しさのあまり声にならない声を上げる男の子。
「やめてほしい」と言葉にできず、必死に手で伝えようとしています。
約17秒にわたり続いた、指導者からの暴行。
男の子は洗面所に走り出し、飲まされたしょうゆを吐き出していました。
苦しむ男の子の様子を、笑みを浮かべ見ていた石野容疑者。
取材をすると、こうした教え子への暴行が他にもあったことが分かったのです。
柔道教室の内情を知る保護者:
子どもたちにタバスコを大量に飲ませた。2回気絶させて…。複雑骨折した子もいる。
逮捕のきっかけは、被害に遭った教え子の父親からの「息子が通う柔道塾で、塾長から不適切な指導を受けていた。去年の合宿では無理やりしょうゆを飲まされた」といった相談でした。
石野容疑者は2023年5月、柔道塾の合宿中に、他の子どもたちが見ている中、教え子である小学生の男の子を寝かせ、嫌がる男の子の口にしょうゆを注いだ疑いが持たれているのです。
そして、2024年5月の合宿でも。
しょうゆを飲まされた男の子は苦しさに耐えられずうめき声をあげると、「やめてほしい」と必死に手ぶりで伝えようとしましたが、石野容疑者は悲痛な訴えにも応じることなく、17秒にわたりしょうゆを飲ませ続け、その様子を笑みを浮かべながら見ていたのです。
こうした石野容疑者による教え子へのいじめは他にもありました。
内情を知る保護者に話を聞くと、「小さい子どもや慣れていない子どもに塾長が思いきり投げているのがすごく怖い。複雑骨折した子もいたらしくて、それぐらい力いっぱいで投げる。虐待みたいなのを受けているので、すごく叫んだり悲鳴を上げたりしていた。練習中に2回(絞め技で)気絶させて、他の子どもたちに『落ちたよ!気絶したよ!』と言いふらした」と語り、指導の範囲を超えた危険な技を子どもたちにかけていたというのです。
さらに、石野容疑者の言動はエスカレートしていき、生徒だけでなく、被害を訴え出ようとする保護者に対しても「俺がいなくなったら高校に行けなくなるぞ」「柔道する場所がなくなるぞ」と脅していたといい、口外しないよう文書まで書かせていたといいます。
警察の調べに対し、石野容疑者は「無理やり飲ませたのではない。食事中の余興での罰ゲームで飲ませた」と容疑を一部否認しているといい、警察は余罪について調べを進めています。