県内での利用率はわずか17.4%です。マイナンバーカードと紐づいた“マイナ保険証”政府は来週から健康保険証の新規発行を廃止し、マイナ保険証への移行をさらに推進する考えです。一方、県内の医療機関でも不具合やトラブルが発生しています。

【男性】
Q.マイナ保険証利用している?「先日利用しました病院で。意外とかんたんですね。使いづらいことはないんじゃないかなと思いますね」
【女性】
「しています。薬の情報とかもいくので将来お薬手帳もいらなくなるのかなと思ってそれはいいかな」
【男性】
「紐づけされていないとか医療機関によって聞くもんだからまだしていない」

マイナンバーカードの保有率が79.9%と全国で3番目に高い佐賀県。
その一方、マイナ保険証の利用率は17.4%。全国で16番目です。

【福岡資麿厚生労働大臣】
「保険証の廃止をめぐる一つ一つの不安に丁寧に対応するとともに、マイナ保険証の利用促進に取り組むこと」

政府はマイナ保険証を「過去の医療情報を活用したより良い医療の提供を可能にする医療DXの基盤」として本格的な導入を進めていて、来週からは健康保険証の新規発行が廃止され、すでに発行しているものも1年後には利用できなくなります。
しかし、マイナ保険証の相次ぐ不具合とトラブルに医療機関では対応に追われています。

【県保険医協会 中山利浩会長】
「私たち保険医協会は、マイナ保険証そのものには反対していないんです。最終的にトラブルが少なくなった時点でマイナ保険証だけに移行する形をとってほしい」

県保険医協会の調査では、約7割の診療所や病院などでトラブルが発生しているといいます。

【県保険医協会 中山利浩会長】
「資格なしと出たりですね、漢字が出てこずに黒丸で出てくるということが結構頻度的に高頻度で起こっているんですね。紙の保険証を持っているみなさんそれを見せていただく」

病院や診療所での利用が進まない中で、利用率が上がったという場所も。

【溝上薬局コムボックス佐賀駅前店 福島雅隆店長】
「(マイナ保険証の)みなさんの認知度が高まってきたと感じていおります。こちらの(溝上薬局)コムボックス店ではもう(利用率)30%をこえるような数値で推移しています」

県内の薬局では利用率が23.54%になり、全国で2番目に高くなっています。

【溝上薬局コムボックス佐賀駅前店 福島雅隆店長】
「マンナンバーによってさらに医療情報がより密な連携を取ることができますので、みなさまの健康のために是非活用いただければと感じております」

データを基にした医療の向上で利点があるマイナ保険証。一方でトラブルや利用率の低さなどの課題は残り、医療機関の負担は増しているのが現状です。

サガテレビ
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