報道陣の前に座る2人の女性。
サッカー日本代表の伊東純也選手から名誉を傷つけられたとして、訴えられている2人です。
26日、会見を開き「嘘などは一切ありません。嘘があったら刑事告訴など絶対していません」と、改めて自身の正当性を訴えました。
発端とされる出来事が起きたのは2023年6月。
2人の女性は大阪市内のホテルで、伊東選手と専属トレーナーに酒を飲まされたうえ、性加害を受けたと主張し2024年1月に訴えました。
これに対し、伊東選手側は告訴は虚偽であるとして2人を逆告訴。
その後、伊東選手と女性2人はどちらも書類送検されましたが、大阪地方検察庁は2024年8月、双方とも嫌疑不十分として不起訴としています。
そうした中、26日行われたのが伊東選手側がスポンサー契約が打ち切られたなどとして約2億円の損害賠償を求め、女性2人を訴えた民事裁判の第1回口頭弁論です。
伊東選手の代理人弁護士は「不起訴という判断がなされている以上、告訴の内容は明らかに虚偽であったと言わざるを得ない」と訴えました。
一方、女性の代理人弁護士は「被害の申告に虚偽はありません。謝罪しなかったことが告訴した最たる理由です」と述べ、虚偽の申告ではないと主張。
告訴された側としては異例ともいえる会見を開いた、2人の女性。
まず訴訟後に受けた誹謗中傷について明かしました。
伊東選手と係争中のAさん:
殺害予告、爆破予告、誹謗中傷が殺到しました。虚偽だとの発言を繰り返す暴露系インフルエンサーを、相手選手の関係者が雇ったことで誹謗中傷を受けました。
伊東選手と係争中のBさん:
誹謗中傷、個人情報流出などひどいネット攻撃を受けました。精神科医にPTSDと診断されました。
そして、自身が受けたとする性被害の詳しい詳細を説明しつつ、「性被害を受けたのは事実」と改めて主張しました。
伊東選手と係争中のAさん:
加害者に誠実な謝罪を求めたいです。有名人やスポンサーにこびを売る道具として女性がアテンドされ、性被害を受けることを防止したい。
伊東選手と係争中のBさん:
どうしても私たちの話が真実であるとみなさんに分かってもらいたい気持ちが強く、なんとか記者会見に出席することができました。
裁判後、伊東選手の代理人弁護士は性被害者の保護が大事だと理解しているとしつつ、「それ(性被害者保護)を逆手にとって、被害者がなんでも訴えればといいということで、男性が社会的生活ができなくなることを防いでいかなければならない」と主張しました。
そして「性行為をした事実はない。ストーリー自体が虚偽だった」などとも主張しました。