掃除・洗濯・炊事などを、利用者に代わって行う「家事代行サービス」。
高齢者だけでなく、若い世代にも利用者が増えている現状を取材しました。

東京都内に住む堀江ひかりさん(33)。
夫と5歳・3歳の子供の4人家族で、月に3回ほど料理の代行サービスを利用しています。

午前9時半、早速、料理に取りかかるハウスキーパー。
枝豆とハム、チーズを具材にした春巻きを作っています。

ハウスキーパー・まゆかっぺさん:
堀江さんのところで作ったらおいしいと言ってくれて、それから何回かリピートして。

さらには豚の角煮やピーマンの肉詰めなど、調理の手際がよく、無駄な動きが見られません。

その間、在宅勤務の堀江さんは自分の仕事ができる他、一段落したらおもちゃの片付けと時間の有効活用に。

堀江ひかりさんも「料理もおいしいし、仕事にも余裕ができてすごく助かっている」と話します。

約2時間半で作った料理の数は、実に17品。
和洋中の多彩な献立で、約1週間分のおかずが賄えるんだそうです。

堀江ひかりさん:
費用対効果は高いと思う。仕事をしている限りは使うと思う。

利用した家事代行サービスは、1時間1500円からとリーズナブル。

運営会社の株式会社タスカジ・代表取締役の和田幸子さんは「家事代行サービスの利用がこの10年で非常に伸びている。(浮いた時間で)キャリアをつくりたいと考える方が増えるのではないか」と話しています。

夫、生後6カ月の長女と暮らす伊藤夏美さん(28)。

3カ月前から月に1度、別の業者に掃除の代行サービスを依頼しています。

この日は水回りの清掃を依頼した伊藤さん。
約3時間かけてキッチンに洗面所、バスルームなどテキパキと清掃してくれました。

その間、長女・美代ちゃんのお守りができた伊藤さん。

伊藤夏美さん:
復職したら時間がなくなると思うので、定期的にお願いしたいなあと。掃除ができていないとかで夫とけんかしたら嫌なので。

家事代行サービスは国や自治体が料金の補助に取り組み、若い世代が利用しやすくなったといいます。

株式会社CaSy取締役 CHRO・白坂ゆきさん:
20代~30代の若い世代の家事代行サービスの利用が広まっている。特に20代は自分の人生における時間の使い方、それを意識する世代であることが背景にあると思う。