親による虐待やインターネットがきっかけのトラブルなど、子供を取り巻く問題にどのように向き合うかを考える講演会が開かれました。
人権を考える講演会は長崎市などが開いたもので、市職員や教職員、市民など約300人が訪れました。
講演した家庭や教育などの問題を取材しているジャーナリストの石川結貴さんは、虐待の相談件数が(2022年度統計)22万件と毎年増えていて、近年は教育熱心な親による「教育虐待」も問題になっていることから、子供との向き合い方を特に意識してほしいと話します。
石川結貴さん
「子供に対して素直にごめんな、悪かった、ということを言えるか、そして本当にあなたのことを大切に思っているということをしっかり関係が築けるか、児童虐待を他人事と思わずわが身において考えて」
ネットをめぐるトラブルや事件も相次いでいることから、石川さんは子供が相談できる環境づくりとともに加害者にならないための教育や情報提供も必要と強調しました。
聴講者
「(子供が)自分で使い方を考えてもらうことも大事」
石川 結貴さん
「SNSだと、この人いい人そうだし、と付いていく、それってどうしてだろうね、と子供に問いかけて」「考える力を持っているのでそのあたりをやってもらいたい」
石川さんは子供が社会との関わりを持つことも問題を解決するひとつのアプローチだと述べています。