石破首相は14日午後、ペルーで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議や、ブラジルで開かれるG20=主要20カ国・地域首脳会議に出発するため、羽田空港から南米へと出発した。現地では、アメリカのバイデン大統領や中国の習近平国家主席との会談も予定され、帰路にアメリカに立ち寄りトランプ次期米大統領と面会することも模索している。
出発にあたり、石破首相は記者団に対し「APECにおいてはエンパワーメント、包摂、成長の3つがテーマとなる。こういう問題について我が国として、この地域の経済的な成長のために何ができるかということで議論をしていきたい」と述べた。
G20については「先進国と途上国お互いが責任をどう共有をするかについて、あるいはどのように協力関係を構築するかについて議論を主導していきたい」と述べた。
バイデン大統領との会談については「岸田前総理が(韓国の)尹大統領とバイデン大統領との3者会談において、日米韓の協力体制について確かな道筋を作ってこられた。それを確認し発展させるということで議論していきたい」と語り、日米関係強化への意欲を示した。
習近平国家主席との会談については現在調整中とした上で、「2カ国の間にはいくつかの問題もある。また共通に目指していかねばならない問題がある。そういうことについて率直な意見交換をしていきたい」と語った。
トランプ氏との会談については「まだ具体的なことが決まっているわけではないので、会談の内容について具体的にお話できる状況にはない」と述べるにとどめた。
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